New Drama
Popular
ドラマの感想
もっと深く韓ドラを楽しむ
タグから韓国ドラマを探す
9月8日(火)配信の韓国ドラマ一覧
- 新兵4:サボタージュ
第6話 - 最愛の社員 -My Bias, My Boss-
第12話(最終話)



料理を通して情熱を感じられるものに出会い、仲間との絆が深まっていく楽しくて温かな成長物語。
( ★★★★★=とても好き [★の基準] )
正直、視聴前はそれほど期待していなかった作品でしたが、想像以上に心をつかまれ、気づけば毎回続きを楽しみにしていました。
笑える場面が多いだけでなく、ソンジェが料理を通して成長していく姿や、仲間たちとの関係が少しずつ変わっていく様子に何度も心を動かされました。
観終わったあとは温かい気持ちになり、「もっとこの人たちの日常を見ていたかった」と思える作品です。
笑いと感動のバランスが心地よく、前向きな気持ちをもらえました。
*じっくり長めの感想はこのページの最後に載せています (こちら)
韓国ドラマ『伝説のキッチン・ソルジャー』は、軍隊×料理という異色の組み合わせに、“クエスト”というゲーム的要素まで加わった注目作。
笑いあり、成長あり、そして次第に明らかになる“軍の闇”というサスペンス要素まで。新感覚のストーリーをぜひチェックしてみてください。
この記事では『伝説のキッチン・ソルジャー』の
✔ あらすじ
✔ キャスト&キャラクター紹介
✔ 配信日
✔ 視聴できる配信サービス
✔ 感想
などをたっぷりご紹介します。
伝説のキッチン・ソルジャー
(취사병 전설이 되다)
全 12 話
2026年 5月11日 (月) 配信スタート
最終話まで配信されています
ディズニープラス 独占配信
貧しさに縛られ、夢を諦めかけていた青年カン・ソンジェ。幼い頃、料理人を目指していた父のもとで“食の喜び”を知りながらも、現実の厳しさに押し潰されそうな日々を送っていた彼は、父の突然の死をきっかけに軍へと入隊する。
配属先で炊事兵となったソンジェの前に、ある日突如として現れたのは、謎の“クエスト”を提示する仮想画面。
料理経験もないまま任務に挑むことになった彼は、個性の強い先輩炊事兵ユン・ドンヒョンに振り回されながらも、一つひとつのクエストをクリアし、驚くべき成長を遂げていく。
包丁を武器に、エプロンを纏った“キッチン・ソルジャー”として、基地内で巻き起こるトラブルや事件を鮮やかに解決していく姿は痛快そのもの。
しかし、クエストを重ねるごとに明らかになっていくのは、父の死に隠された真実と、巨大な軍組織に潜む闇──。果たしてソンジェは、料理の力で運命を切り開き、すべての真相に辿り着くことができるのか。
ゲームのように課されるミッション、成長していく主人公、そして胸を打つヒューマンドラマとサスペンスが融合した、新感覚のミリタリー×クッキングストーリー。
演:パク・ジフン
出演作:『弱いヒーロー Class 1,2 』『王の愛 ウォル~幻想恋歌~』『遠見には緑の春』『恋愛革命』『コッパダン 〜恋する仲人〜』

カンリム小哨に配属された二等兵。
幼い頃、将来を占う儀式でビュッフェの料理長の帽子を選んだことがあり、シェフを夢見ていた父が作る料理はミシュランにも劣らない絶品だったが、ソンジェ自身が料理を夢見たことは一度もなかった。
どれほど美味しい料理でも、貧しさに打ち勝つ力はないと思っていたからだ。やりたいことがなかったのも、厳しい家庭環境のせいだったのかもしれない。
大学進学も諦め、昼は肉体労働、夜はコンビニのアルバイト。空いた時間には父の仕事を手伝い、必死に生きながらも愚痴ひとつこぼさない、今どき珍しいほど心優しい青年だ。
しかし「善く生きれば報われる」という言葉とは裏腹に、現実は彼にあまりにも残酷だった。父は突然の事故で亡くなり、家族を支える立場になったソンジェのもとに、無情にも入隊通知が届く。
訓練所では最優秀訓練兵に選ばれるほど努力し、東海岸にあるカンリム小哨へ配属されるが、家庭事情や父の死を理由に「要注意兵士」として烙印を押されてしまう。先輩たちの視線は冷たく、さらに追い打ちをかけるように幻聴や奇妙なものが見え始める。
「炊事兵に転職しますか?」
頼る場所のなかったソンジェの前に現れたのは、まるでゲームのステータス画面のような存在だった。疑いと好奇心の間で揺れながらも、彼はその声を信じ、炊事兵への転職クエストを受諾する。
「料理人の目」というスキルを得たことで動きや計算能力が格段に向上し、食材倉庫の整理を成功させる。レベルアップとともに新たなスキルを習得し、かつては要注意兵士だった彼は、数々の褒賞休暇を獲得し、瞬く間に兵士食堂のエースへと成長する。
突如手に入れた能力で人生を一変させられるのではないかという希望を抱き、料理の楽しさを知っていく。かつては古参兵さえ避けたカンリム小哨の食事も、彼の活躍で人気の味へと変わる。
しかし軍隊で注目を浴びることは、決して良いことばかりではない。新兵が褒賞を独占することを面白く思わない先輩たち、彼の料理の腕を利用し昇進に役立てようとする将校たち、そして隠されていた黒い秘密が次第に明らかになり、軍生活の難易度は上がっていく。
クエストを達成するたび、哨所に隠された真実が姿を現す。皆は「軍ではほどほどでいい」と言うが、それでは何も変わらない。ソンジェは銃やヘルメットの代わりに、お玉とコック帽、エプロンを手に取り、伝説になろうとする。
演:イ・ホンネ
出演作:『エマ』『力の強い女 カン・ナムスン』『浪漫ドクター キム・サブ シーズン3』『調査官ク・ギョンイ』『悪霊狩猟団: カウンターズ』『ザ・キング:永遠の君主』

カンリム小哨の炊事兵であり、第1生活館長。
成績に合わせて地方大学に入学したが、成績は次第に落ち込み、結局は入隊することに。戦闘兵になると思っていたが、予想に反して炊事兵となり、軍生活も狂い始める。
料理よりも体づくりに熱心で、自分の作った料理はほとんど食べず、タンパク質摂取に余念がない。彼にとって味覚は最低限の確認手段にすぎない。
料理が苦手な彼が食事を担当して以来、哨所は暗黒期に突入。本人も上手くやりたい気持ちはあるが、方法を教えてくれる者はいない。
兵士たちの不満は募るが、ここは軍隊──料理がまずいからといって配置を変えることはない。やがて除隊間近となり、誰も文句を言えない立場の中、義務感だけで食事を作り続ける日々。
そんな中、風変わりな後輩ソンジェと出会い、残りの軍生活も波乱の予感に包まれる。
演:ユン・ギョンホ
出演作:『エージェント・キム:リアクティべーティッド』『トラウマコード』『ヴィジランテ』『梨泰院クラス』『自白』『秘密の森〜深い闇の向こうに〜 シーズン1』『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』『記憶〜愛する人へ〜』

第4中隊の行政補給官。
本人いわく、かつて麗水で有名なヤクザだったらしいが証拠はない。そのためか、規律の厳しい軍の中でも自由奔放に生きる人物。
同期は皆昇進したが、彼だけは上士止まり。様々な事件を自分なりのやり方で乗り越えるベテランであり、若いファン・ソクホ大尉ともよく衝突する。ソンジェが来てから騒動が続き、彼の存在が気になって仕方ない。
演:ハン・ドンヒ
出演作:『CLIMAX/クライマックス』『カマキリ』『ソウル・バスターズ』『百人力執事 〜願い、かなえます〜』

女子大出身の小哨長。
士官学校出身が優遇される軍で、ROTCかつ女子大出身の彼女は“厄介者”のような存在。命令に従うしかない環境の中、奨学金と就職のために軍に入ったが、日々この場所は自分に合わないと感じている。兵士に舐められまいと努力するが嘲笑され、次第に神経質になっていく。
そんな中で唯一尊敬していたのが、情熱的な軍人イム・スンビン少佐だった。しかし彼がいなくなると、軍は再び歪んだ場所へと戻っていく。カンリムへの配属が「流刑地」を意味することも理解していた。山と海に囲まれたその地で、彼女は無気力に日々を過ごしていた。
やがてどこか不安げな二等兵ソンジェと出会う。最初は警戒していたが、次第に問題を解決していく彼を見て、軍を変える力があると信じるようになる。周囲の批判にも屈せず、彼女は「当たり前」を取り戻そうとする。
演:イ・サンイ
出演作:『ブラッドハウンド シーズン1,2』『マンスリー彼氏』『グッドボーイ』『ハンガン警察』『ユミの細胞たち シーズン1』『海街チャチャチャ』『椿の花咲く頃』『損するのは嫌だから』

第4中隊長。
士官学校出身であることを誇るが、同期からは恥とされる存在。成績は常に最下位ながら、図太さだけで任官。少尉時代から問題行動を繰り返し、悪い意味で“伝説”を更新してきた。
同期イ・ミング大尉とは、士官学校時代の失恋をきっかけにライバル関係となる。プライドが高く、見栄に支配された言動が多い。海外経験もないのに食通を気取り、特に兵士の料理を見下す傾向がある。要求を通すためなら兵士を酷使することも厭わない。
ただし過去の出来事から事故を極度に恐れており、問題が起こる前に防ごうとする一面もある。──自分は中隊長、ファン・ソクホだからだ。
演:カン・ハギョン
出演作:『エスクワイア: 弁護士を夢見る弁護士たち』『恋人〜あの日聞いた花の咲く音〜』『マザー~無償の愛~』

カンリム小哨の実力者であり、第2生活館長。
気に入らないことがあるとすぐに拳が出るタイプだが、実は人恋しい一面もある。表向きは強がっているが、ソンジェの登場をきっかけに哨所の問題が次々と明るみに出るにつれ、不満は日ごとに募っていく。
演:キム・ムンギ
出演作:『オナー 〜彼女たちの法廷〜』

カンリム小哨の警戒歩兵。
次期実力者として台頭しているキム・グァンチョル上等兵の右腕的存在である。本名よりも「Pドラゴン」というラッパー名で呼ばれることが多い。
ラッパーを夢見て毎年オーディション番組『SHOW ME THE MONEY』に挑戦しているが、出演シーンをほとんどカットされるのが常だった。しかし、配属早々にグァンチョルの前でフリースタイルラップを披露して評価を得たことで、カンリム小哨では無視できない存在へと急浮上する。
誰よりも感情表現が素直な性格で、ソンジェの料理を口にすると、そのおいしさが顔にそのまま表れてしまい、表情を隠すことができない。
演:イム・ジホ
出演作:『賢い医師生活 シーズン2』『九尾狐伝1938』

カンリム小哨の行政兵。
行政室にいれば誰よりも早く噂を耳にできるため、“情報通”として知られている。哨所内で最も高学歴だが、仕事ができてもできなくてもすべて学歴のせいにされるという悪循環に陥っている。
軍に来て「本当にこんな人たちがいるのか」と人間不信になりかけるが、小さな楽しみを見つけながら徐々に軍生活に適応していく。
演:カン・ジュンギュ
出演作:『シン・イラン法律事務所 〜真実は、あの世からやってくる!?~』『隠し味にはロマンス』『私たちの人生レース』『流れ星』

カンリム小哨の補給兵。
軽妙な話し方で先輩後輩問わず人気のある、典型的な陽キャタイプ。話を盛りすぎて、どこまでが本当なのかわからないことも多い。
本人は外で通信会社に勤めていたと言っているが、実は携帯販売員だったことがバレて以来、発言の信頼性は低下。社会経験がある分、空気を読むのが非常に上手く、どうすれば軍生活を楽にできるかを本能的に理解している。
演:イ・サンジュン
出演作:『フォーハンズ 〜2人のソナタ〜』『スピリット・フィンガーズ』『イカゲーム シーズン3』『コネクション』

カンリム小哨 副小哨長。
自分自身も社会人になりたての身でありながら、兵士の前では強がってばかりいる。周囲から敬遠されがちなパク・ジェヨン上士に文句を言いつつも、唯一の飲み仲間として付き合っている。
演:チョン・ウンイン
出演作:『コンフィデンスマンKR』『Pachinko パチンコ』『刑務所のルールブック』『君の声が聞こえる』

第1大隊長。
兵士たちの話に耳を傾け、誰よりも彼らのために働いていると本人は考えている。もちろん完全に間違っているわけではないが、彼の一言で結局忙しくなるのはいつも兵士たちだ。
自分が動くことでどれだけ周囲が気を遣い、疲弊しているかには無頓着で、そのため部下の将校たちの不満も多い。それでも現在、最も将官に昇進する可能性が高い人物と目されている。
出世争いに熱心な将校たちは、彼の機嫌を取りながら“おこぼれ”にあずかろうと必死だが、その利益の大半は本人がしっかり手にしている。
演:ハン・ミン
出演作:『優しい男の物語』『鬼宮(ききゅう)』『朝鮮弁護士カン・ハンス~誓いの法典~』

支援課長。
大隊本部の支援課長であり、ペク中佐の忠実な右腕。本能的に権力の匂いを嗅ぎ取り、うまく取り入ることに関しては一流。
士官学校の成績は優秀だったが、さらに上を目指すには“どのラインに付くか”が重要だと考えるようになったのは、幼い頃から抱えていたコンプレックスの影響でもある。
何も持たず誠実に生きてきた両親が没落していく姿を見て、「手段を選ばずに欲しいものは手に入れる」という価値観を持つようになった。
演:イ・セホ
出演作:『暴君のシェフ』『メイド・イン・コリア』

士官学校時代は目立たない、ごく平凡な軍人だった。若くして少佐へ昇進し、一躍注目を集める存在となるが、その分だけ周囲に敵が増えていくことに、彼自身はまだ気づいていない。
演:パク・ソリ

人事担当官。
兵士たちの人事を担当。入隊してきた新兵たちの様子を見るたびに、「どうやってここに来たのか」と思わずにはいられず、常にストレスを感じている。
演:チョン・ソヨン
出演作:『ユミの細胞たち シーズン3』『キリゴ』『マイ・ユース』『エスクワイア: 弁護士を夢見る弁護士たち』『恋するムービー』

幼い頃からソンジェと同じ町で育った女友達──とはいえ、彼に好意を抱いてからはかなり長い時間が経っている。重い現実に押し潰されそうなソンジェにとって恋愛は贅沢なものだと感じているため、なかなか気持ちを伝えられず、ずっと友達のままで過ごしてきた。
ソンジェに辛いことが続く中でも、黙ってそばに寄り添い、慰め、応援し続けてきた存在。しかし、何も言わずに入隊を決めたソンジェに対して、次第にわだかまりを抱くようになる。大学卒業を控え、国軍TVのインターン記者として働く中で、再びソンジェと再会することになる。
演:ソ・ジョンヨン
出演作:『グッドボーイ』『TRY ~僕たちは奇跡になる~』『ダイナマイト・キス』

ソンジェの母であり、フードトラックの店主。
立派なレストランを開くことを夢見る夫と出会い、ソンジェを育てながら裕福ではないものの幸せに暮らしてきた。しかし夫が突然亡くなったことで、自らフードトラックを切り盛りすることに。
料理の腕や経営の経験が十分でないため、客よりもハエのほうが多く集まるような状況となり、今後の生活すら見通せない苦しい状態にある。
演:チェ・ドクムン
出演作:『明日はきっと』

ソンジェの父。
軍隊で炊事兵になったことをきっかけに、偶然料理の楽しさを知る。
除隊後はさまざまな飲食店で経験を積み、多くの人に認められる料理の腕を身につけた。自分の店を持つ夢を抱いて苦労して開業したが、多くの人々に愛される店を作ることは決して簡単ではなかった。
演:チョ・ユハ

ソンジェの妹。
高校2年生。入隊した兄に代わって家計を助けるため、家族に内緒でアルバイトをしている。表向きはよくある兄妹のように言い争うこともあるが、心の中ではいつも兄に対して申し訳ない気持ちを抱いている。
登場人物の紹介文は、韓国公式サイトの情報をもとに日本語でまとめています。
『伝説のキッチン・ソルジャー』は、NAVER WEBTOONで連載されている人気ウェブトゥーンで、軍隊×料理×ゲーム的“クエスト”要素を組み合わせたユニークな作品です。
物語は、主人公カン・ソンジェが軍隊で炊事兵として成長していく過程を描きながら、単なるサクセスストーリーにとどまらず、軍内部の問題や人間関係、社会的なテーマにも踏み込んでいくのが特徴です。
料理×軍隊×ゲーム要素という新しさが支持され、多くの読者の関心を集めました。
1話ごとの展開がスピーディーで、「一気読みしたくなる」と評判。気軽に読める点も人気の理由です。
物語が進むにつれて、軍の問題や主人公の過去に迫る重厚なストーリーへと変化。「想像以上に深い」と評価されています。
ここ数か月、仕事が忙しくて心にも時間にも余裕がありませんでした。
本当に観たい韓国ドラマは、できれば落ち着いた気持ちでじっくり味わいたい。そんな思いもあって、最近は話題作や期待していた作品をあえて後回しにしていました。
それでも、韓国ドラマは私の日常に欠かせない存在です。寝る前の少しの時間でも何か観たい──そんな気持ちで選んだのが『伝説のキッチン・ソルジャー』でした。
正直に言うと、作品そのものへの期待はそれほど高くありませんでした。
韓国には兵役制度があることは知っていても、軍隊の生活について私はほとんど知りません。むしろ「韓国の軍隊ってどんなところなんだろう?」という興味の方が強く、ドラマを楽しむというより、韓国の文化を少し知れたらいいなという軽い気持ちで観はじめた作品でした。
『伝説のキッチン・ソルジャー』を観終わったあと、まず思い浮かんだのはソンジェの顔でした。
正直、観る前はここまで作品に入り込むとは思っていませんでした。気軽に楽しめそうだと思って再生した作品でしたが、気づけば毎回ソンジェの成長を見守ることが楽しみになっていました。
料理がまったくできなかったソンジェが、ゲームのクエストのようなミッションをクリアしながら少しずつスキルを身につけ、仲間たちに喜ばれる料理を作れるようになっていく。その過程が楽しく描かれていて、いつの間にか「頑張れ」と応援する気持ちになっていたんです。
だからこそ最終話を観終わった時には、ドンヒョンやグァンチョルたちの顔も自然と思い浮かびました。たくさん笑って、ときには胸が熱くなって、少し泣いて。観終わったあとには温かい気持ちが残る作品でした。
そして何より、「これから先のソンジェも見てみたい」。そんな気持ちになるほど、登場人物たちに愛着が湧いていました。
このドラマで特に良かったのは、登場人物たちが少しずつ変化していく姿でした。
まず主人公のソンジェが、とても魅力的なキャラクターでした。
カンリム小哨に配属された当初は、料理の経験もほとんどなく、次々と困難に直面します。観ているこちらが「大丈夫かな」と心配になる場面も多かったのですが、クエストの助けも借りながら、一つひとつ壁を乗り越えていきます。
そして何より良かったのは、ソンジェが少しずつ料理そのものに魅了されていく姿です。
最初は任務の一つだった料理でしたが、自分の作った料理を兵士たちが美味しそうに食べる姿に喜びを感じるようになり、次第に料理への向上心を持つようになります。その変化がとても自然で、気づけば私もソンジェを応援していました。
また、料理人として成長していく過程での出会いも印象的でした。行列のできるトッポッキ店の店長や、世界的な料理大会で優勝経験を持つ幹部食堂のシェフ、イ・ホヨンなど、料理の世界で生きる先輩たちとの出会いが描かれます。
二人とも料理には厳しく、決して甘やかしてくれる存在ではありません。それでも、技術は未熟ながらも真剣に料理と向き合うソンジェの姿勢を認めていたように感じました。だからこそ、重要な場面ではさりげなくヒントを与えたり、進むべき道を示してくれたりします。
そうした先輩たちとの出会いを通して成長していくソンジェの姿も、このドラマの大きな見どころの一つでした。
ドンヒョンも印象に残っています。カンリム小哨の炊事兵でありながら料理にはまったく興味がなく、「タンパク質さえ摂れればいい」という考え方の持ち主。兵士たちはまずい食事に不満を抱いているものの、ドンヒョン自身は性格が良く、後輩思いでもあるため誰からも嫌われていません。
視聴している私も、「こんなに良い人なのに料理だけ残念なんだな」と複雑な気持ちで見ていました。
そんなドンヒョンが、ソンジェの料理を食べて喜ぶ兵士たちの姿を見て、少しずつ料理への向き合い方を変えていく過程がとても良かったです。ソンジェの相棒のような存在として支え続けながら、自身も成長していく姿に自然と愛着が湧きました。
そしてもう一人忘れられないのがグァンチョルです。
登場当初はソンジェに嫌がらせをする嫌な人物で、正直好きになれる要素はほとんどありませんでした。しかし、彼が抱えていた過去や心の傷が明らかになることで見え方が大きく変わります。
特に、おばあちゃんとの思い出のハンバーガーをソンジェが再現するエピソードは、この作品の中でも最も印象に残った場面でした。ビジュアルだけを見ると少しコミカルで思わず笑ってしまいそうなのに、不思議と涙が止まらなくなる。そんな独特の演出も含めて忘れられないエピソードです。
このドラマは、料理がただお腹を満たすためのものではなく、人の心を癒やし、人との関係を変える力を持っていることを温かく描いていたように思います。
このドラマを観ていて興味深かったのは、韓国の軍隊の様子が描かれていたことです。
TOD(熱線映像監視装置)による海上監視や、実戦さながらのKCTC訓練など、日本ではなかなか馴染みのない世界が登場します。韓国の男性の多くがこうした経験をしているのだと思うと、その厳しさに驚かされました。
同時に、韓国の俳優さんたちに感じる頼もしさや逞しさの背景には、こうした兵役経験も関係しているのかもしれないと考えたりもしました。
また、この作品を通して改めて感じたのは、韓国と北朝鮮の関係です。
同じ言葉を話し、同じ民族でありながら対立状態にあるという現実には、どこか切なさを感じます。
それでも『伝説のキッチン・ソルジャー』では、美味しい料理が人の心をつなぐ場面が描かれていました。国同士は対立していても、一人ひとりの人間として向き合えば通じ合えるものがあるのかもしれない。そんな希望も感じられる描き方が印象的でした。
重いテーマを扱いながらも悲しみだけで終わらせず、人と人との温かいつながりを感じさせてくれるところも、この作品の魅力だと思います。
人によって好みが分かれそうだと感じたのは、料理の美味しさを表現する演出です。
この作品には料理を食べた時のリアクションや演出がたくさん登場しますが、かなり独特です。私は毎回楽しみにしていて、特に「味覚ボーイズ」の演出がお気に入りでしたが、人によっては少しクセがあると感じるかもしれません。
また、ロマンス要素は全くないわけではないですが、ほとんどないと言えるくらいで、物語の中心は軍隊生活と料理です。そのため、恋愛ドラマを期待している方や料理にあまり興味がない方は、最初は入り込みにくい可能性があります。
ただ、実は私自身も視聴前はそこまで期待していた作品ではありませんでした。むしろ「韓国の軍隊について少し知れたらいいな」くらいの気持ちで観始めた作品です。
それでも気づけば登場人物たちに愛着が湧き、毎回続きが楽しみになっていました。
だからこそ、あまり興味を持てなさそうだと感じる方にも、まずは数話観てみてほしい作品です。思わぬところで心をつかまれるかもしれません。
『伝説のキッチン・ソルジャー』は、とにかく笑って元気をもらいたい人におすすめしたい作品です。
個性的な登場人物たちやテンポの良いコメディ要素が多く、気軽に楽しめるので、疲れた日の夜にもぴったりでした。
でも、このドラマの魅力はそれだけではありません。
料理ができなかったソンジェが少しずつ成長していく姿や、仲間たちとの関係を築いていく様子を見ていると、自然と応援したくなります。そして、その頑張る姿に「私ももう少し頑張ってみようかな」と前向きな気持ちをもらえました。
そのため、笑いたい人はもちろん、毎日を頑張っている人や、少し元気をもらいたい人にもおすすめです。
派手なロマンスや刺激的な展開を求める作品ではありませんが、観終わったあとに温かい気持ちが残る。そんな作品を探している方には、きっと合うと思います。
このドラマを観ながら、何度か思い出した作品があります。
それはNetflixの料理サバイバル番組『白と黒のスプーン ~料理階級戦争~』です。もちろんドラマではないですし、直接関係があるかどうかは分かりません。
ただ、視聴していて「制作陣の中に『白と黒のスプーン』が好きな人がいるのかな?」と思うような場面が何度もありました。
例えば、ソンジェに与えられるクエストの音声演出。ナレーションのリズムや口調がどこか『白と黒のスプーン』を思わせます。
さらに、ハンバーガーの味見をする場面では審査シーンを連想させる目隠し演出があったり、ソンジェの妹が「脱落です」という印象的なセリフを使ったり、終盤の料理対決では料理サバイバル番組のような緊張感が描かれていたりと、思わずニヤリとしてしまう場面がたくさんありました。
私自身が『白と黒のスプーン ~料理階級戦争~』が好きだったこともあり、こうした演出を見つけるのも楽しみの一つでした。
『白と黒のスプーン ~料理階級戦争~』が好きな方なら、思わぬところで共通する面白さを感じられるかもしれません。
正直に言うと、『伝説のキッチン・ソルジャー』は視聴前に特別期待していた作品ではありませんでした。韓国の軍隊について少し知れたらいいな。そのくらいの軽い気持ちで再生した作品です。
それでも気づけばソンジェの成長を応援し、ドンヒョンやグァンチョルたちとの関係の変化に笑ったり泣いたりしていました。
料理が人の心を動かし、人との距離を縮め、ときには傷ついた心を癒やしていく。そんな温かさが詰まった作品だったと思います。
最近少し疲れている方や、笑いながら元気をもらえるドラマを探している方には、きっと合う作品です。
派手なロマンスはありませんが、観終わったあとには不思議と前向きな気持ちになれる。そんな魅力を持ったドラマでした。
気になった方は、ぜひ一度1話を観てみてください。私のように「思った以上に面白かった」と感じる方も多いかもしれません。
ディズニープラス 独占配信
『伝説のキッチン・ソルジャー』が気になるあなたへおすすめ作品