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韓国ドラマ『スプリング・フィーバー』は、心を閉ざした高校教師ユン・ボムと、熱いハートで彼女の凍った心を溶かしていく男ソン・ジェギュが織りなす、ロマンティック・コメディ。
舞台は、ボムがソウルでの出来事から逃れるように移り住んだ小さな田舎町シンス。ぶっきらぼうで線を引いて生きる彼女の前に、見た目はちょっとワイルドだけど誰よりも優しいジェギュが現れたことで、止まっていた時間が少しずつ動き出します。
この記事では『スプリング・フィーバー』の感想、キャスト情報やあらすじ、視聴できる配信サービス、登場人物紹介、原作情報、OSTまでたっぷりご紹介します。
スプリング・フィーバー
(스프링 피버)
全12話
( ★★★★★=とても好き [★の基準] )
2026年 1月5日 (月) スタート
最終話まで配信されています
プライムビデオ独占配信 スプリング・フィーバー
傷だらけの心に、もう一度“春”はやってくる──。
ソウルでのつらい出来事をきっかけに、ユン・ボムは小さな町シンスへとやって来る。かつては生徒たちに慕われる人気教師だった彼女も、今は心を閉ざし、人にも街にも距離を置いたまま。教師として赴任したシンス高校でも、どこかよそよそしく、笑顔を見せることができないでいた。
そんなボムの前に現れたのが、町中を騒がせるトラブルメーカーのソン・ジェギュ。エネルギー会社JQエネルギーの社長であり、シンス高校の生徒ソン・ハンギョルの叔父でもある彼は、がっしりした体格と荒っぽい第一印象とは裏腹に、情に厚く、不器用な優しさにあふれた男だった。
ぶつかり合いながらも、少しずつ距離を縮めていくボムとジェギュ。静かな田舎町での新しい日々の中で、ボムは自分でも気づかないうちに笑顔を取り戻し、止まっていた時間がゆっくりと動き出していく。
心に冬を抱えた大人たちが、互いの存在に支えられながら、再び春のときめきを見つけていくヒーリング系ラブストーリー。
演:アン・ボヒョン
JQエネルギーの代表。
凍りついた心さえ溶かす、素朴なのにやたら色気があって、直球で攻める男。
みんなが言うんですよ。「あいつ、爪以外ぜんぶ筋肉か」って。……まあ、間違ってはない。シャツを着れば胸の筋肉でボタンが悲鳴あげるし、スーツのズボンは太もものせいで全然入らない。だから俺、いつも機能性Tシャツにストレッチパンツなんです。
問題は、「こいつヤクザだ、チンピラだ」みたいな誤解をされること。そんなの一回や二回じゃないから、説明するのもしんどい。訂正?なんでする必要があるんですか。どうせ俺の人生の目標はたった一つ。甥っ子のソン・ハンギョルを立派に育てること、それだけ。
俺があいつをどう育ててきたと思ってるんです?遠足の日には海苔を一枚ずつ切ってキャラ弁の“おにぎり”作って、運動会の日には一瞬も見逃したくなくてドローンまで飛ばした。だから俺のあだ名が「甥っ子バカ」なんです。
俺、36年間ハンギョル以外の誰もまともに見ずに生きてきた。……でも。あの女が目の前に現れたんです。名前までくすぐったい、“ボム(春)”だって?最初はあの明るい顔に目がいっただけなのに、いつからか胸がズキズキして、頭おかしなりそうで。今じゃボムさんを見るだけで骨まで溶けて、骨なしチキンみたいになりそうだ。
けどな。気持ちがボムさんに向かうたび、俺の足を引っ張るもんが一つある。「世の中、秘密なんてない」って言う。俺にも忘れたい、しつこい過去がある。それを誰が理解してくれるんだろな。まるで神様が警告してくるみたいに思えたんです。「“春”はお前に似合う言葉じゃない。だから早く、お前が住んでた冷たい冬に戻れ」って。
演:イ・ジュビン
心がカチコチに凍りついた、“自発的アウトサイダー”。
名前?ユン・ボム。職業?倫理の先生。MBTIは、元ENTJ。しかも大文字のE [外向・社交的] を丸呑みしたみたいな、人見知りゼロの人間──それが私、ユン・ボムだった。人に会えば笑わせてばかりで、しかも致命的な美貌のせいで倫理的じゃない妄想まで呼び起こすって「煩悩の女神」なんて呼ばれるくらい。
でも、どんな幸運にも呪いは潜んでる。今じゃ私を見ると、うんざりする人がいて、「ユン先生って、なんでああなんだろう?」って哲学的な悩みまで誘発する存在になってしまった。
誰も知らない場所で、“あの出来事”が風化するまで、静かに閉じこもっていようって決めたから。だからここシンスに来てから、毎朝こう誓うの。
「今日も一日、笑わない。楽しまない。嬉しくならない。」
そうやって暗く静かに生きてたのに……なんでよりによって、あの男が現れるのよ! うちのクラスの全校一位、ソン・ハンギョルの叔父さん──。正直、あの人見て目が回らない女なんていないと思う。かっこいいから?違う、断じて! あのデカい体を包む謎の服装に、秒単位で止まらない褒め言葉と意味深コメント。非現実すぎて私の視力を疑うレベル。
……でも。いつからか、あの男に反応するのが瞳だけじゃなくて、心臓までになってきた。もっと変なのは、あの人といると“本来の私”が勝手に顔を出すの。よく笑って、痛みも忘れて、時には楽しいとさえ思ってしまう……ストップストップ。これは絶対、禁欲生活の反動よ。シンスに来てから見てきたものなんて草と海と倫理の教科書だけなんだから!それ以外でどう説明するのよ、この現象。
演:イ・チャンヨプ
欠点なしのエリート弁護士。
ソン・ジェギュの元親友で、現犬猿の仲。
ソン・ジェギュが騒がしくて派手な武侠小説だとしたら、私は“純情マンガ”と言えるでしょう。刃物みたいにシャープな顎のライン、白く長い指、三日月みたいな優しい目笑い。何しろこの前の公判では、裁判長が“花”のポーズ(頬に手を添えるやつ)までして、私の弁論を聞いていたくらいですから。
──で、そんな私がなぜこのシンスにいるのか、気になりますよね。答えはソン・ジェギュ、あのろくでもない男のせいです。実は私は10年以上、あいつを探していました。探している間は影も形も見せなかったくせに、こんなふうに突然出くわすなんて、人生の縁って本当に分からない。
ところがその男、よりにもよって“幸せそうな顔”をしているじゃないですか?それも、甥っ子の担任教師にすっかり惚れ込んで、口角が頭のてっぺんに引っかかってるみたいな顔で……!
もう私には「和解」なんて興味ありません。真相究明に専念するつもりです。あの時、なぜ一夜にして姿を消したのか。盗んでいった私の金をどこに使ったのか。あの事件の犯人は本当にお前なのか──。
……ところが、真実を掘り下げる過程で、思わぬ“変数”が生まれてしまったんです。私がここにいる理由が、ソン・ジェギュのせいなのか、ユン・ボム先生のせいなのか、分からなくなってきた。
純情マンガから抜け出してきたこの私に、ドロドロの痴情沙汰なんてTPO的に合わないはずなのに……。いや、待って。よく考えたら、友達の恋人を奪うのは天下の極悪人だけど──宿敵の恋人を奪うのは、正当防衛で正義の実現じゃありませんか?
演:チョ・ジュニョン
シンス高校の不動の1位、ソン・ジェギュのたった一人の甥。
みんな、もういいって。全校1位がそんなにすごいか?パッと見りゃ分かるから点が取れてるだけで、秘訣も何もない。「なんで賞状そんなに多いの?」って? まあ、ちょっと多いかな。うちの叔父さんなんて「奨励賞ぐらいはラーメンのフタに使うし、銀メダルはタンスがガタつく時に挟む」って言うくらいだし。
じゃあ外見の秘訣でも教えろって? それ、実は俺も知りたい。俺、自分がどんな遺伝子から来たのか、一度も見たことないんだ。叔父さんいわく、俺の両親は事故で亡くなったらしいけど、どんな事故かはよく知らない。
「気になるなら詳しく聞けばいいじゃん」って? うるさい。俺は子どもの頃から、叔父さんが嫌がることは絶対しない。俺一人育てるために一円も無駄遣いせず、女の人と一度も付き合ったことがないって、みんな知ってるだろ。そんな叔父さんを悲しませるなんて、ありえないし、あっちゃいけない。
だから俺、誰にも嫌われないように必死で生きてきた。……でもさ。全校生徒の中で唯一、俺を“ソン・ハンギョル(善いハンギョル)”じゃなくて“アク・ハンギョル(悪いハンギョル)”って呼んで嫌うチェ・セジンっているだろ?
あいつが俺を嫌う理由、俺が1位だかららしい。俺のせいで一生2位でムカつくってさ。お前ら、チェ・セジンが笑うの見たことある?俺、一回だけ見たんだけど……かわいかった。だからさ。俺、あいつに“1位”をプレゼントしようと思う。
俺は大学行かないで叔父さんと一緒に働くつもりだし、1位なんて何に使うんだよ。チェ・セジンがそれで笑えるなら、俺、喜んで譲るけど……。あいつ、喜ぶかな?
演:イ・ジェイン
シンス高校の不運な2位、ソン・ハンギョル唯一のアンチ。
今から私が、ソン・ハンギョルの唯一無二のアンチになった話をしてあげる。1回しか言わないから、気合入れてちゃんと聞いて。その前に、まず私の成績を告白しなきゃね。そう、シンス高校の“呪われた全校2位”。それが私。
うちの父親が私をこのシンスに送ったのは、全校1位の肩書きを取って、代々続く“韓国大”に行けっていう壮大な計画のため。まあそこまでは、私も従うつもりだった。わざわざ家の恥にはなりたくないし。
でも、ソン・ハンギョルのせいで、ここでも私はずっと2位……。しかもあいつ、大学にも行かないくせに1位を取って座ってるんだよ?ムカつかないわけある?
で、1位を奪われたことよりもっと腹立つのが、あいつが私に“1位の席”を恵んでやろうとしてくること。参考書を無料で配ったり、分からない問題をマンツーマンで教えたり。ねえ、この展開、私だけが気持ち悪い?アンチが宣戦布告したら、普通は容赦なく徹底抗戦でしょ。
こいつら、空気も水も綺麗なところで育って、胸の奥から湧き上がる怒りってものがないの?私は地獄のデスマッチがしたいのに。……なんであいつ、私にばっかり“ハートシグナル”送ってくるのよ……?
演:ビン・チャンウク
ク室長。JQエネルギーの従業員でジェギュの右腕。
何度も通報され、問題ばかり起こすジェギュのせいで、会社の仕事だけでなく個人的な用事まで引き受けている。ぶつぶつ文句を言い、小言をこぼすことが多いが、実は仕事への満足度は最高レベル。孤独死寸前まで勤続することが夢。
演:ソン・ヨウン
ジェギュの姉。
ジェギュの妻だ、元恋人だと様々な噂が飛び交うヒヨンだが、実はジェギュの姉であり、ハンギョルの実母でもある。
生まれたばかりのハンギョルをジェギュに託し、「必ず戻る」という約束だけを残して去ってしまった、愛憎入り混じる存在。十数年ぶりに現れたヒヨンが、ジェギュとハンギョルの周囲をうろつく理由とは何なのか。
演:ナ・ヨンヒ
ボムの母。
あの頃、全男子にとってのヒロインだった“チョン・ナンヒ”。ハイティーンスターから“スクリーンの妖精”へ、そして今やカンヌの女王にまで上り詰めた、生まれながらのスター。しかも、優しく愛情深い夫に、自分にそっくりな可愛い娘までいて、欠けるもののない人生──のはずだった。
それでも彼女を常に悩ませてきたものがある。それは“ゴシップ”。少し眉をひそめただけで人間性まで疑われ、些細な言動が拡大解釈される芸能界で生きてきたせいで、「女優チョン・ナンヒ」と「母チョン・ナンヒ」を両立させて、どちらも得する状態にするのは、そう簡単ではなかった。
演:チョ・スンヨン
ボムの父。
“韓国のカール・ユング”と呼ばれる著名な心理学教授。ナンヒとは「世紀の夫婦」と称され、今も変わらず仲睦まじい。けれど、あの日だけは──妻ではなく娘の味方をすべきだった。そんな罪悪感を抱え、ボムへと宛て先の見えない連絡を送り続けている。いつか自分の想いが届くことを願いながら。
演:イム・スヒョン
イジュンの事務長。
有能で紳士的なイジュンのそばで、満足で安定した職場生活を送っていたが、思いがけず人生を大きく変える出来事に直面する。
演:ソ・サンウォン
イジュン、セジンの父。
まるで家系の遺伝子を証明しなければならないかのように、学業への執着が強い。息子までは順調に成功したものの、自由奔放な娘のせいで頭を悩ませている。
演:キム・ソネ
イジュン、セジンの母。
夫を内助の功で支えることが自分の誇りであり、子どもを名門大学へ進学させることが人生の使命。セジンの前に立ちはだかる“全校1位”がいったい誰なのかと、気が気ではない。
演:チン・ギョン
シンス高校の国語教師、ボムの下宿先の大家。
ボム先生がなんでここに来たのか気になって気になって仕方ないのに、全然口を開かないんですよ。このシンスで、私ソ・ヘスクが知らないことがあるなんて面目が立たないじゃないですか。
お節介が太平洋級?ええ、その通り。早々に離婚して息子2人育ててたら、人生の楽しみなんて他人の話しか残らなくて、こうなっちゃいました。
うちの町の要注意人物(?)ハンギョルの叔父さんも、私しっかり観察中なんですが……見れば見るほど、あの人ちょっと羨ましくなってきて。だから職員室の先生たちと一緒に柔術を習い始めたんです。
で、意外と私、才能あるみたいで?思いきり投げたり押さえ込んだりしてたら……あらやだ、恥ずかしい。おばさんのくせに何してるんだか。口は悪いし言い方もトゲトゲしてる体育の先生が、ちょっとカッコよく見えてきたりして……。私よりずっと若い独身男を意識しちゃったら、どうしたらいいのよ!
演:ペ・ジョンナム
シンス高校の体育教師。
元シンスのアイドル、現シンス高校の体育教師チョン・ジニョクです。ハンギョルってやつ、俺の若い頃にそっくりなんですよ。タイミングさえ良けりゃ、俺もとっくにソウルで一発当ててたかもしれないのに。
運命ってやつは生まれつきなんですかね。母ちゃんの看病してたら、いまだに結婚できずじまい。でも今どき、全然遅くないですよね。
「遠くに探すな」?周りの連中、何を勝手に言ってるんだか。ソ先生が俺を床に叩きつける時に胸がドキッとしたのは事実だけど!でも子どもが大きい息子2人もいる“姉さん”を受け止める器は、俺にはないんです。
……なのにさ、あの風見鶏みたいなおばさん、目移りしやがって?いつの間にか別の男と毎日こそこそ話して、ニヤニヤしてる。それを見るたび、俺の腹の中がムカムカして……あんなの見てられないじゃないですか!
演:オ・マンソク
シンス高校の教務部長。
自他ともに認める“シンスの賭博師”を自称。職員室より花札場の方が好き。実はこの学校で彼が本気で関心を持っている生徒は、チェ・セジンただ一人。地域で影響力を持つなら、知事であるセジンの父に取り入るのが一番早いと信じている。
演:チョン・ヨンギ
シンス高校の韓国史教師。
座右の銘は「今日一日も無事に」。遠くから見れば平和な町だが、近くで見ると噂も揉め事も絶えない場所だ。唸り声(もめる気配)が聞こえれば出動する彼にとって、授業よりも仲裁が仕事、和解は日常である。
演:キム・ビョンチュン
シンス高校の校長。
肩書きは“校長”と立派だが、尊敬を受けるというより試練の連続。そのせいで、保護者が職員室に乗り込んでくるのが怖くて、校長室のドアに鍵をかけるのが習慣になってしまった。
演:アン・サンジン
シンス高校2年生。
自称「大韓民国のK長男」。双子だが、一度“兄”になったら永遠に兄だと言い張る。弟の面倒が大変だの何だのと大げさにカッコつけるが、実際はミングクと一日中くだらないイタズラをして遊んでいる、まだまだ子どもっぽい男子。
演:チェ・イヌ
シンス高校2年生。
デハンを「兄」と呼ぶのがこの世で一番プライドが傷つく。双子ならいっそ三つ子で生まれて、自分も“兄役”をやってみたかったと文句を言うが……実は兄のことが大好きな“兄バカ”。
演:イ・ジェム
シンス高校1年生。
小学生にカツアゲされていたところをジェギュに助けられて以来、彼を生涯の師匠と慕っている。シンスでは珍しい“ジェギュの味方”で、学校でもハンギョルや上級生グループにぴったりくっついて行動している。
登場人物の紹介文は、韓国公式サイトの情報をもとに日本語でまとめています。
韓国ドラマ『スプリング・フィーバー』の原作は、ペク・ミナ作の人気ウェブ小説で、ウェブトゥーン化もされている注目作。ドラマならではの穏やかな田舎町の風景と、大人同士のぎこちない遅れてきた春に、ときめきと癒やしの両方を味わえる作品です。
KakaoPageやRIDI Books、Naverシリーズなど複数のプラットフォームで配信されていて、読者評価も高く、紙の書籍化やウェブトゥーン化までされている人気ロマンスのひとつです。
物語の舞台は、都会から少し離れた地方の小さな町・シンスウプ。ソウルで消えない心の傷を負った教師ユン・ボムと、エネルギー会社の社長ソン・ジェギュが出会い、長く続いた「心の冬」を抜けて、もう一度“春”を迎えていく過程が丁寧に描かれます。
「長い冬の終わりに、人生を変える“熱病のような春”に出会う物語」と紹介されることが多く、“Spring Fever(春の熱病)”というタイトルそのものが、ボムたちの恋と再生を象徴しています。
原作『スプリング・フィーバー』は、韓国の主要プラットフォームで高評価を得ているロマンス作品です。
ウェブトゥーン版はお気に入り登録数も多く、「ツンツンしていたボムが、ジェギュの前でだけ表情豊かになっていく過程」が「読んでいて癒される」「キュンとする」と話題になっています。
明るくて、笑えて、元気がもらえるロマンス。それなのに、ふと胸が締めつけられる瞬間もある。
『スプリング・フィーバー』は、
に観てほしい作品です。
観ている人を楽しませてくれるドラマで、最初から最後まで楽しく視聴しました。中でも、私がいちばん心を奪われたのは、アン・ボヒョンさん演じるジェギュという存在でした。
ジェギュは、ピュアで、不器用で、まっすぐで、男らしい人。どこか誤解されやすく、説明もしない。それでも、自分が守ると決めた人のためなら、どう思われても構わないという覚悟を持っています。
ジェギュ自身は真面目に生きているだけなのに誤解されてしまう──そういうエピソードの描き方もコミカルで、ボムに対する想いが溢れてしまってどうにもならない時の行動もどこか愛らしい。
観ていて自然と笑顔になってしまうキャラクターでした。
甥のハンギョルに対する愛情は、“叔父”という立場を超えるほどの深いもので、その部分もジェギュの魅力です。
ハンギョルが母親に会いに行った時も、ハンギョルの母親に「ハンギョルを捨てたとは絶対に言うな。もし聞かれたら、今まで会えなかったのは俺のせいにしろ」とジェギュが伝えているシーンはとても心に響きました。
ジェギュはハンギョルの心を守るためなら自分はどう思われてもいい、という姿勢が本当にカッコ良くて素敵でした。その一言に、ジェギュという人の生き方がすべて詰まっていた気がします。
ヒーローのようだけれど、どこまでも人間らしい人。だからこそ、心を掴まれたのだと思います。
ジェギュという人物がここまで魅力的に映ったのは、演じたアン・ボヒョンさんの存在も大きいと感じました。派手にかっこよさを見せるのではなく、ふとした仕草や、言葉にしない間で“愛情の深さ”を滲ませる。
涙をこらえるあの表情も、「2年待つ」と迷いなく言う姿も、どれも静かに胸に響きました。
現実にはいないようなキャラクターなのに、現実感があるように感じられることが本当に不思議で、これまでも彼が出演する作品はどれも好きでしたが、今回のジェギュも、心に残る役になりました。
アン・ボヒョンさんだからこそ生まれたドラマ版のジェギュ。そう思えるキャラクターでした。
明るい雰囲気の中でふいに訪れた、あの瞬間。
ボムシクの犬小屋を作ったジェギュに、ボムが“ボムシクの声”として「愛してるよパパ」と伝える場面。その時の涙目になるジェギュの姿が忘れられません。
その時はまだジェギュの過去のことはまだ語られていない時だったので分かりませんでしたが、なぜか私にとってはとても印象的なシーンでした。
そして、後から彼の過去を知った時、あの涙の意味が深く胸に刺さり、ジェギュにとってこれまで感じたことのない思いがこみ上げていた特別なシーンだったのだと、より印象的なシーンになりました。
与えることばかりで生きてきた人が、初めて“与えられる側”になった瞬間だったのだと思います。
ボムは、ソウルでのつらい出来事をきっかけに、田舎町シンスで心を閉ざして生きていました。シンスに来てからは黒い服ばかり着て、存在感を消すように。
けれど、ジェギュと出会い少しずつ本来の明るさを取り戻していきます。ボムは実は超陽キャだった、というギャップも魅力的でした。
それでも、過去の噂のせいで恋には踏み出せない…。ハンギョルの保護者でもあるジェギュとの恋愛にはなかなか踏み出せずにいました。
そんなボムにジェギュが言った言葉。
「ハンギョルが卒業するまで2年待つ」
迷いなくそう言えるジェギュの誠実さ。軽い言葉ではなく、覚悟のこもった約束。こんな人が側にいてくれたら心強いだろうな、と感じたし、ふたりには幸せになってほしいと思いました。
その後も、保護者との恋愛を問題視する先生がいたりもしましたが、その時はソ先生が味方してくれました。「不倫でも浮気でもない、若い人たちの恋愛なんだから応援しなきゃ」と言ってくれた時は、私も嬉しい気持ちになったエピソードでした。
ボムがソウルで一番つらかったのは、噂以上に両親が自分の味方になってくれなかったことでした。誰も味方になってくれる人がいない、しかも一番味方になってほしい人にも見放されてしまった。
そしてジェギュもまた、過去に辛いことを経験した人でした。ジェギュは、高校生の頃に起きた家の火事のことで、責任を感じて一人で重荷を背負ってきた人でした。
その重荷を軽くしたのがボムの行動でした。それも優しい言葉ではなく、ヒヨンに会いに行き、ジェギュを苦しみから解放してほしいと頼むという選択。
その結果、ジェギュはようやく自分を許すことができた。表面的ではない、心の底からの深い思いやりを感じるエピソードでした。
ふたりはお互いの唯一の味方になり、過去の痛みを少しずつ癒していきます。
『スプリング・フィーバー』は、心が春のような優しい温かさで満たされる物語。噂や偏見ではなく、自分が見て、感じたその人を信じること。たった一人でも味方がいてくれることの強さ。
このドラマは、それを静かに教えてくれました。
ジェギュのような人に出会えたら幸せ。そして、誰かにとってそんな存在になれたら──そう思わせてくれる、幸福感に満ちたロマンスでした。
プライムビデオ独占配信 スプリング・フィーバー

