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高句麗の王女ピョンガンは、国を揺るがす陰謀の中で消息を絶ち、やがて“刺客”として生きることに──。そして、山奥で静かに暮らす青年オンダルは、彼女と出会った瞬間から運命に巻き込まれていきます。
『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』は、純愛のときめきだけでなく、王宮の権力闘争、戦いの緊張感、そして「大切な人を守るために強くなる」成長の物語まで味わえる、骨太な歴史ロマンス。
この記事では『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』のキャスト情報やあらすじ、視聴できる配信サービス、登場人物紹介、OSTまでたっぷりご紹介します。
本ページの情報は2025年12月時点のものです。最新の配信状況は各動画配信サービスの公式ページにてご確認ください。
王女ピョンガン 月が浮かぶ川
(달이 뜨는 강)
全20話
最終話まで配信されています
ABEMA 1〜3話無料
高句麗が人生のすべてであり生きる理由の王女ピョンガンと、彼女への愛を“歴史”に変えた純朴な青年オンダル。運命に屈しない二人が、愛を懸けて駆け抜ける壮大な純愛の物語。
時は紀元561年。高句麗第25代、平原王のもとで、聡明なヨン王妃の娘として生まれたピョンガンは、いつか王となり国を守るという夢を抱き、武芸に身を投じていた。
しかし王妃を疎む重臣コ・ウォンピョの陰謀により、王妃は命を奪われ、ピョンガンは消息不明に。罠だと知った王は心を病み、宮廷は疑心暗鬼に呑み込まれていく。
それから8年──。生き延びたピョンガンは記憶を失い、“刺客カジン”として育てられていた。そんな彼女が出会うのが、山奥で薬草採りをしながら静かに暮らす青年オンダル。父の遺志を守り「バカに見えても争わず生きる」と決めた彼は、戦うこととは無縁の、心優しい平和主義者だった。
正反対の二人が、宿命のように惹かれ合うほど、愛は試され、戦いは避けられなくなる。
王女としての真実を知ったピョンガンは、腐敗に染まった権力から国と王座を取り戻すため立ち上がり、オンダルは彼女を守るため、信じてきた“平和”さえ手放していく──。
陰謀渦巻く宮廷、命を懸けた王座争いの中で、それでも貫こうとする愛と信念が胸を打つ、熱く切ないストーリーです。
演:キム・ソヒョン
高句麗、平原王の一人娘。
「王女」としての彼女は──聡明で、実直で、胆力がある。しかし天柱房の刺客「ヨム・ガジン」として生きる時は──シニカルで冷徹、時には残酷。ただ例外的に「オン・ダルの前」では、どこか抜けていて、そそっかしく、時に純真さまで覗かせる。
無能な父王と利己的な奸臣[自分の利益や野心のために陰謀や策略を巡らす人物] たちを退け、落ちた高句麗の威信を正すという目標に向かって突き進む女傑。
女性として初めて高句麗の国王になることを夢見るほど野心家に見えるが、国と民を守りたいという思いは本物。始まりは「復讐」だったが、次第に「大義」のために、自分だけの戦いへ身を投じていく。
演:ナ・イヌ
順奴部族長オン・ヒョプの息子。
今は“大成山の幽霊”あるいは“バカなオンダル”と呼ばれている。幼い頃は好奇心も冒険心も義侠心も人一倍の熱血少年。しかし今は、この世のあらゆる命を慈しむ非暴力主義者。
密猟者の罠にかかった獣を助け、干ばつの時には喉が渇いた動物のために山中のあちこちに井戸を掘って回るほど、善良で純朴な人物。
けれど、ひとたび戦えば破壊力は凄まじい。ツバメのように身軽で、怪力の持ち主。石投げの腕は桁違いで、恐ろしい跳躍力まで備え、決定的に両手を自在に使えるため、武芸を本格的に学んでいないのに敵なし。
何かを奪うためでも得るためでもなく、誰かを守るためにだけ戦う男。
演:イ・ジフン
桂婁部の高位官職であるコ・ウォンピョの長男。配下の兵を千人以上率いる、太学首席出身のエリート将軍。ひと目で“王族”だと分かるほど、品格と威厳に満ちている。
演:チェ・ユファ
消奴部の高位官職、ヘ・ジウォルの養女。
抜群の美貌と周到な性格の持ち主で、頭の回転が速く、財を扱う才に長けている。さらに薬草を扱う腕前も卓越している。父ヘ・ジウォルに代わり、実質的に消奴部を動かしている“影の実力者”。しかし胸の内を隠し持つ、謎めいた女性でもある。
演:キム・ボムレ
高句麗の手のひら返しの王。ピョンガンの父。
干ばつになれば「おかずの品数を減らせ」と言うほど民を思いやる、慈愛深く寛大な名君だった。しかし実権を握る臣下たちに押されるうちに、次第に神経質で疑い深い性格へと変わっていく。
演:チャ・グァンス
灌奴部族長。第2王妃であるチン王妃の父で、王室の外戚。孫のコンムが太王になることを望んでいる。気が小さく頼りないが、娘の権力を後ろ盾に威張り散らす。
演:キム・ジョンヨン
ピョンガンの乳母。8年前に王女が行方不明になった後も、ひとりで空になった木蓮堂 [王女の宮] を守り続けた。毎年、王女の“天渡祭 [供養の儀式] ”が巡ってくるたびに自然と涙がこぼれ、ピョンガンが生きて戻った時には誰よりも喜び、感激した。
演:ソン・ウヒョク
平原王の最側近であると同時に、コ・ウォンピョの指示を受けて王室の動向を報告する、危険な人物でもある。
演:アン・シヌ
消奴部出身でありながら、それ以前に高句麗の臣下であり、平原王の友。
家柄も目立たず財産もなく、守るべき家族さえいないため、誰からも警戒されない人物。その“透明な経歴”ゆえに、諸会議の議長である任期3年大対盧を続けて務めることができた。
演:ワン・ビンナ
平原王の継妃。
抜きん出た美貌と愛嬌で王の心をつかみ、王子コンムを産んだ。隙あらば太子ウォンを追い落とし、コンムを王位に就けようと狙っている。
演:キ・ウンセ
平原王の後宮。何の曇りもなく育った典型的なお嬢様貴族。
見たこと聞いたことをそのまま大声で話したがる性分のせいで、意図せず火種を作ってしまうことも。ひと言で言えば、ちょっと“お調子者”。
演:パク・サンフン
太子。ピョンガン王女の弟。のちの高句麗第26代ヨンヤン王。病弱で、怖がり。
演:クォン・ファウン
ウォン太子の成人した姿。高句麗第26代の王。のちに強い王権を確立し、治世を安定させた名君。
演:カン・ハヌル
オン・ダルの父。順奴部の族長で、高句麗の武将。
国と部族への義務と責任を果たすことに追われ、息子を思う存分愛してやれなかったことへの申し訳なさを胸に抱えたまま、謀反の濡れ衣を着せられる。
演:ファン・ヨンヒ
オン・ダルの乳母。
非暴力・平和主義者で、赦しと理解、共に生きることを何より大切にする。オン・ヒョプ族長の生前の意思に従い、オンダルに武芸は教えず、人の尊さ、命の重み、生きる知恵だけを強調して育てる。
演:チョン・ウク
順奴部の長老。幽霊谷の村長。
人々と同じ目線で向き合う、思慮深く穏やかな人物。オン・ダルを息子のように可愛がっている。
演:キム・ドンヨン
サ・ウナムの息子。
順奴部でオン・ダルと揉まれながら育った長年の友。口げんかしながらも、いざという時には兄弟以上に濃い友情を見せる。
演:オ・アリン
幽霊谷の実力者。百済の流民。
屈託がなく明るく、たくましい。年は幼いが、ときどき妙に達観した“大人びた”発言で周りを驚かせる。
演:イ・サンチャン
軍営の馬小屋で働いていたが、過酷な暴力に耐えられず逃亡した。傷だらけの体で死にかけていたところをオン・ダルに見つけられ、幽霊谷へ連れて来られる。無口でぶっきらぼうに見えるが、実は情に厚く、義理堅い男。
演:ウォヌ
長安城の築城に動員されたが、夜逃げ同然に逃亡。山から山へと流れ歩き、草木の根でその日暮らしをしていたところ、狩りに出ていたオン・ダルと出会い幽霊谷の住人となる。
演:ユン・アジョン
幽霊谷に暮らす女性。おしゃべりで情に厚く、世話焼き。戦乱で夫と子を失ったが、今では幽霊谷に欠かせない“働き者の切り盛り役”。
演:イ・ヘヨン
桂婁部の高位官職。諸会議の長。冷酷で無慈悲であると同時に、周到に物事を進める策士。いつか王の座に就く日を夢見ている。
演:ユン・ジュマン
コ・ウォンピョの右腕。危険な任務や汚れ仕事を一手に引き受け、コ・ウォンピョに忠誠を捧げる。
演:チョン・インギョム
消奴部の族長。対外貿易を行う商団を運営し、莫大な資金を握る大富豪。最も裕福な部族でありながら、その富を守るためにコ・ウォンピョの顔色をうかがわねばならない。
演:キム・ソヒョン(二役)
8年前に亡くなった、ピョンガンとウォンの母。真のノブレス・オブリージュの体現者。高句麗の王妃として、民のために何をすべきかを絶えず考え、実行しようと努めた人物。
演:チョ・テグァン
元高句麗の大将軍。現在はイブルラン寺の僧。ヨン王妃の初恋の相手。生涯を武人として国に捧げ、国のために愛する女性も名誉もすべて手放し、仏門に入った。
演:ハン・ジェヨン
刺客集団、天誅房の頭。呪術や占いにも長けており、もともとは高句麗の吉凶禍福を占う、皇室所属の占い師だった。
演:リュ・ウィヒョン
天誅房の刺客。タラ・ジンの双子の兄。しっかり者の妹とは違い、人を殺す刺客にしては純真でどこか抜けている。暇さえあれば妹と口げんかするが、兄妹愛は深い。
演:キム・ヒジョン
天誅房の刺客。タラ・サンの双子の妹。口調は荒っぽく、男勝りの性格で顔もそっくりなため、よくタラ・サンと間違われる。それでも「自分のほうがピョンガンより女らしい」と思っており、ピョンガンがオン・ダルと出会ったときには、恋愛コーチまでしてみせる。
演:ムン・ジンスン
天誅房の刺客。殺すべき相手に慈悲はない。老若男女を問わず剣を振るう。ジュンソから認められたいと渇望しているが、いつもヨム・ガジンの影に隠れ、二番手に甘んじている。
演:チョン・ウンピョ
天誅房の一員。ピョンガン(ヨム・ガジン)を育てた養父。素朴で善良な性格。戦争で妻と娘を失い、貧困にあえいでいたところを天誅房に拾われた。自ら作った塩を売って得た利益と、その過程で集めた情報を天誅房に提供している。
韓国ドラマ『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』は、高句麗の説話「平岡公主(평강공주)」=“ピョンガン王女とオンダル”の物語を土台にしつつ、チェ・サギュ(최사규)の小説『평강공주(ピョンガン王女)』(2010年)をベースにドラマ化された作品です。
『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』の土台は、高句麗に伝わる説話「平岡公主(ピョンガン王女)と温達(オンダル)」。“泣き虫の王女”と“愚か者と呼ばれた青年”が、身分の差や偏見を越えて結ばれ、やがて国を揺るがす運命へ──。ドラマはこの骨格をもとに、ピョンガンを「国と民を背負う戦う王女」として再構築した、現代的なリメイクになっています。
「ピョンガン王女」の物語は、“泣き虫の王女”と“バカ温達”という強烈な呼び名から始まります。幼い頃、よく泣く王女に困った父平原王が、冗談まじりに「泣くならオンダルに嫁がせるぞ」と言った──それが、のちに王女の人生を動かす“約束”になるのです。
やがて成長した王女に、王は名家との縁談を勧めます。けれど王女は首を横に振り、「王は軽々しく嘘を言うべきではない」として、身分の低いオンダルとの結婚を譲りません。怒った王は王女を宮中から追い出し、王女は自らオンダルを探し出し結婚します。
結婚後の王女は、ただ“愛に生きるお姫様”では終わりません。持ち出した装身具を元手に暮らしを立て直し、盲目の姑を支え、オンダルに学びや武芸の道を開いていきます。信じて、支えて、育てる。その積み重ねが、オンダルを将軍へと押し上げていきます。
この物語は「説話」として広く語られていますが、核には『三国史記』の温達伝があり、オンダルを“高句麗の将軍”、ピョンガン王女を“平原王の娘”として記す枠組みは史料にも残っています。
ただし、史料の記述自体に説話的(物語的)要素が多いことも指摘されます。つまり、「すべてが事実」と断定するより、当時の価値観や理想像(身分・忠誠・夫婦像)を映した“物語としての真実”が混ざっている、と捉えるほうが自然かもしれません。
それでも、温達伝には「国家的な祭儀の場で頭角を現す」「対外戦で功績を立てる」「のちに出征し戦死する」といった、将軍譚としての骨格が語られています。
ドラマ『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』は、説話そのものをそのまま映像化した作品ではなく、チェ・サギュの小説『ピョンガン王女』(2010)をベースに再構築されたドラマです。
この小説が面白いのは、民話で“泣き虫の王女”“良妻”として語られがちなピョンガン像を、国と民を背負うリーダーとして描き直した点です。つまり「誰かを支える恋」だけではなく、「自分の意志で道を切り開く生き方」へ重心が移っている。ドラマのピョンガンが、恋だけではなく“高句麗の行方”を背負って戦う主人公として立ち上がっているのは、この流れの上にあります。
そしてKBS公式の企画意図でも、ピョンガンとオンダルを「運命に屈しない純愛」として掲げつつ、激動の時代を生き抜く物語として打ち出しています。恋の甘さだけじゃない、“切なさと覚悟”が芯にあるのが、この作品の魅力とも言えます。
この、元となっている説話(民話)は日本では馴染みの薄い題材ですが、元の民話を知らなくてもドラマのストーリーを充分楽しめるように作られており、恋愛・成長・権力闘争の物語の濃密さと面白さがしっかり詰まっています。
ピョンガンは正しさを選ぶほど、味方が減る。信じたいのに疑わざるを得ない。そんな矛盾を抱えながら進む姿が、胸を締めつけます。 オン・ダルの非暴力や純朴さは、時に「弱さ」に見えることもあります。でも本当は、守るものがある人の強さ。だからこそ、ピョンガンの剣になれる。
ピョンガンの「強さ」の中にある孤独やオン・ダルの“優しさ”が、ただの優しさで終わらないところなど、一人一人の心も丁寧に描かれているドラマです。
『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』は、恋愛だけに寄らず、国の行方まで背負ったピョンガンの覚悟と、オンダルのまっすぐな優しさが重なって、胸の奥までじんわり残る作品。
先に民話や背景を知らなくても、ドラマとして十分に面白く、観終わったあとに「もう一度最初から見返したい」と思わせてくれる物語です。
ABEMA 1〜3話無料

